還暦展 KANA TOMOHIRO

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還暦展

KANO TOMOHIRO

2018.2.14WED~2.26MON(11:00〜19:00)

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○狩野智宏「還暦展」

1958年2月18日・東京生まれ60歳

なくなった母が「あんたはよく、ポケットの中にビー玉をいれて、

お日様にかざして覗き込むのが好きだった」と証吾していました。

覗き込んだ世界は、不思議に満ちた光の世界で、

そのビー玉は何時でもその世界へと、導いてくれる道具でした。

それからあっという間に還暦を迎えました。

最近は日本人の平均寿命も延びて「還暦祝い」も小さくなったように思いますが

1986年から始めたガラス造形の32年間のメモリアル作品の展示を行うこととなりました。

幼小の頃にビー玉と戯れ、32年前にガラス工芸と出会い、

右も左もわからないまま、自分がガラスという素材を扱うことで、

何か新しい可能性に満ちた素材だと直感し、現在もその可能性を探し求めています。

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狩野智宏 略歴

1980年和光大学人文学部芸術学科日本画専攻卒業

1987年〜8年米国サンフランシスコプリエトエステバンスタジオ

1992年東京ガラス工芸研究所卒業

1993年米国シアトル、ピルチャック・グラススクール奨学金を受ける

1995年工房設立

■作品所蔵先 [ザリックコレクション]

東京     東京国立近代美術館

スペイン ラーグランハ王立ガラス

長野   北澤美術館

上海   上海硝子博物館

京都府   妙心寺

■作品設置先[コミッションワーク]

愛知     郵政省 伊勢志摩国際会議場

東京     森トラスト㈱  住友不動産 ㈱  東京汐留ビルディング新大阪   森観光トラスト㈱

ホテル ラフォーレ新大阪

長野     東急リゾート㈱ ハーベストクラブ旧軽井沢

熱海     ㈱バンダイ 海峯楼(設計隈研吾)

東京     三井不動産レジデンシャ

Park Court Akasaka The Tower

シンガポール(株)M&Iアルダモア(設計:ジャンヌーヴェル)

東京     三井不動産 元麻布パークコート

 

[ガラスからガラス],原型をガラスで作ってみようということであった。吹きで形を作り(空洞形)、それを石膏で覆い、上に植木鉢をセットして直接溶けたガラスを中に流し込む。言うまでもなく型のガラスと流し込まれたガラスは溶け合い一体となる。(1998年「blessed breath」 1999年「くうき」「free form」2001年「conjoint」 2002年「analogue」)そしてその表現は形ありきの彫刻とは全く異質な、やはり素材(質感と素材のプロセスが別々に思考され、その融合の果てに形が作り出される、まさに工芸的造形的思考の勝利であるということができる

金子賢治/ 東京国立近代美術館客員研究員、茨城県陶芸美術館館長

 

狩野は「自然(じねん)」という言葉を手掛かりとすることで、この古語に込められていた日本の伝統的自然観をもう一度追求しようとするのである。様々な素材を高温で鋳込み、人為を超えてその本性、性質が自ずと顕現し、あるが存在そのものを導くそして、狩野は自らの作品にこの「自然(じねん)」と同様の語義を持つ古代ギリシャ語の「ピュシス」の名称を与えている。

秋丸知貴 /美術評論家

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