酒井重良個展

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2016年3月2日(水)〜3月7日(月)
「表現と素材の位相Ⅱ―酒井重良個展」

  表出するイメージを、素材と表現方法、さらに社会や文化との関連性において捉え、
自らの表現について実践した作品を展示いたします。
イメージは素材を求め、素材はイメージを喚起します。
しかもそれらは、言語や生活環境・経済などの関係性において表象化されると考えられます。
会場の作品は、一見脈絡がないように見えると思いますが、
作者個人の意識の連続性において、一貫性を保っているといえるかと思われます。

  私の場合、家庭では、夫であり、父であり、また息子でもある場合があります。職場では、ある 部署の責任者であり、技術者であることもあり、すべては関係性の中で、その意味や性格が形作られていきます。表出する言語や行為も変化します。

  日常生活は様々な文化の混淆した状況と言えます。
例えば、食事について考えれば、朝はパン、 昼はラーメン、夜はご飯に味噌汁、
鯖の味噌煮や漬け物など、文化的な背景が異なったものを食べています。
服装といえば、今では洋服が主で、着物は特別な状況でだけ着るものになっています。
住宅も同様であると思われます。

  会場では、様々な表現の実際と、それらを生み出すに至った作者の内面について
考えていただければ幸いと考えております。

酒井さんHP用画像「空華」

酒井重良 Shigeyoshi Sakai
1948年(昭和23年)群馬県館林市に生まれる。
1966年(昭和41年)高校の恩師石井壬子夫の絵(桐生大川美術館に作品収蔵)と生き方に強く影響を受け、多摩美術大学へ進学。
1970年(昭和45年)多摩美術大学(美術学部絵画科油画専攻)卒業。群馬県立聾学校へ教諭として勤務。障害児教育に携わりながら、制作を続ける。 聾学校に勤めたことで、知覚や思考と言語の関係について、自分の制作方法と重ね合わせて考えるようになる。また、子どもたちと向き合うことで、人間としての価値、作品としての価値について、様々な視点から見つめ直すようになる。図工・美術の授業を行うの中で、子どもたちが自分らしく表現できるための教材の開発にも努める。
1978年(昭和53年)小曽根正利氏の指導の下、銅版画の制作を始める。きっかけは、銅版画の刷りの技術を体得し、学校での授業で生かすため。
故多賀堂岳氏(日本版画協会会員)の薫陶を受け、版表現への研鑽に励む。1982年(昭和57年)塩原友子氏に師事し、日本画の制作を始める。日本画は単なる装飾的絵画ではなく、既定の概念に囚われない自由な発想で造形できる場であることや、身近にある様々な素材が画材として使えるとの啓示に感動したため。
1985年(昭和60年)群馬版画家協会創立に加わり会員となる。
2006年(平成18年)日本版画協会準会員に推挙される。
2007年(平成19年)群馬県立聾学校を退職。
「妙義乾坤」にて、日本画院賞を受ける。同作品を、富岡市立妙義ふるさと美術館へ寄贈。
2008年(平成20年)「雪の大滝」にて、日本画院賞受賞。同人となる。
2009年(平成21年)群馬大学国際教育研究センターの日本文化研究実践プログラム日本美術コ ースの講師として、各国の留学生に日本画を中心に美術指導を行う。 画家・近藤嘉男のアトリエを改装した「広瀬川美術館」(前橋市千代田町) の副館長となり、地域で活動する作家を中心とした展覧会を企画するなど、 地域文化の振興に寄与することに努める。
2010年(平成22年)広瀬川美術館にて個展「詩人と共に」日本画院を一般社団法人として設立することに努める。
2011年(平成23年)上野の森美術館大賞展入選・版画フォーラム2011展受賞臥龍桜日本画大賞展入選・山本鼎版画大賞展入選
2012年(平成24年)上野の森美術館大賞展入選 上野の森美術館別館ギャラリーにて個展「表現と素材の位相」
2013年(平成25年)上野の森美術館大賞展・宮本三郎デッサン大賞展入選
2014年(平成26年)上野の森美術館大賞展入選
2015年(平成27年)一般社団法人日本画院を退会。
2016年(平成28年)Azabujuban Galleryにて個展「表現と素材の位相」ノイエス朝日(前橋市)にて「楕円展」(楕円の会主催)に出品。
主な所属等 群馬県美術会理事・群馬平和美術展事務局長・群馬版画家協会会員・日本版画協会準会員日本美術家連盟会員・広瀬川美術館副館長・群馬大学非常勤講師 等

主な受賞等
第4回北関東美術展入選(版画・宇都宮/栃木県立美術館 1983年)
日本画院賞(日本画・東京/都美術館 2007年・2008年)
第1回「小浜・命のかたち展」準大賞(版画・2001年)
第2回「小浜・命のかたち展」準大賞(版画・2002年)
企業メセナ群馬芸術奨励賞受賞(美術活動全般・2000年)

 

主な個展
東京渋谷/石田画廊
前橋/アートセンターギャラリー
桐生/有隣館
東京銀座/ガレリア・グラフィカ
高崎/ユーホール
前橋/ノイエス朝日
前橋/広瀬川美術館
伊那市高遠/信州高遠美術館
東京上野/上野の森美術館

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